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フランクル心理学の基本的な問い

フランクル心理学では、次のような問いを発して自己発見につなげます。

「あなたは、自分の人生から何をすることを求められていると思いますか」

「この人生であなたがなすべき事は何だと思いますか」

「あなたの人生で、あなたに発見され実現されるのを待っている

『意味』とは、どんなことだと思いますか」

これらがフランクル心理学の基本的な問いです。

目次

さら次のように問いかけていきます。

「何かあなたのことを必要としていることがありませんか」
「この人生であなたができること、実現できることには何がありますか」
これは創造価値を促す問いです。


「誰かあなたのことを必要としている人は、いませんか」
「あなたが役にたつことのできる人、あなたのことを喜んでくれる人は誰かいませんか」
「あなたのことを必要としている集団はありませんか」
これは体験価値を促す問いです。


「この一見八方塞がりな絶望的な状況の中で、あなたにできる事は何かありませんか」
これは態度価値を促す問いです。


これらの問いを投げかけることで

「何が(誰が)私を必要としているか」
「その何か(誰か)のために私にできる事は何か」
「この人生で私は何を求められ、期待され、要請されているのか」

という自問自答を引き起こしていきます。

つまり自分を必要としてくれる 何か があり 誰か がいて
その 何か や 誰か のために自分にもできることがある。
と考えます。
(何か→作品・論文・他)


<フランクル心理学入門どんな時も人生には意味がある 諸富祥彦>参考


アドラーとフランクルのちがい

アドラー = 嫌われる勇気
アドラー心理学の特徴は、「すべての悩みは対人関係の悩みである」

人生(生き方)とはいつでも選択可能なものであり、
過去にどんなつらいことがあったとしても、
これからどう生きるかには関係がない。
いま幸せを実感できない人に足りないのは、
変わること(幸せになること)に伴う「勇気」が足りないのだ。
これがアドラーの考えです。
アドラー心理学の場合、非常に能動的だと感じます。


一方、フランクル心理学では、
「向こうから」の「要請」 「必要とされている」 「求められている」
という、受動的な言い方で、意味を問いかけていきます。

「自己」中心の人生観→「人生」中心の人生観!

話は変わりますが、
一般のカウンセリングでは、願望や目標をどうすれば
実現できるかを考えていきます。
多くの人は、「幸せになりたい」と、さまざまな努力をします。
にもかかわらず、幸福を手に入れることが出来ないでいます。
ふと気がつくとむなしさをかかえて生きています。
なぜなのでしょう。



フランクルは、言います。
「幸福の追求は、幸福を妨げる」



「あなたは 本当は、何をしたいのでしょう」
これは、欲求や願望、目標を明らかにする問いです。

人間の欲求や願望には、際限がありません。
だから 「あれがしたい」 「これが欲しい」
と言う人は、絶えず心のどこかに
虚しさや 満足できない 足りなさ が出てきます。


フランクル心理学では、この問いを逆さにします。
なぜなら、自己実現を求める姿勢、人生観が、
まさに心の虚しさを生み出すと考えるからです。


あなたは 何をしたいか ではなく 
「人生はあなたに何を求めているか」
「何が(誰が)あなたを必要としているか」
「あなたが実現すべき意味は何か」
です。

自己実現を助ける問いではなく、「意味発見」を促す問いです。

つまり

「自己」中心の人生観ではなく
「人生」中心、「意味」中心、「対象」中心の人生観です。

私の好きなフランクル心理学

少しわかっていただけたでしょうか。

ビジネスセミナーや、自己啓発セミナーに、
なんだか違和感を感じている私は、
このフランクル心理学が一番
腑に落ちました。

私は、カウンセラーとして、多くの人の話を聴きます。

なかなか前に進めない人
進んでも、うまくいかない人、
進んでいたのに座絶してしまった人
生きることにつかれてしまった人

そんな方の話を聴きくために
いつまでも、いつまでも、
セラピールームにいます。

ご予約お待ちしています。



高岡セラピールームでは LINE を使って
オンラインカウンセリングを始めています。

カウンセリングを通じて自分の生きる意味を
一緒に考えていきませんか?

―くした みどりー

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